最強の彼、学園へ

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 生徒はそんなメリカを見て驚愕や困惑などの様々な反応を見せているが、ジクス達が気にする様子はない。  ティーナは少々気にしているようだが、生徒の名前と顔を覚えるのを優先して名簿を見ている。  レミアはジクスが構ってくれないのが不満なのか、生徒からは見えないようにジクスの後ろに隠れ、頬をプクッと膨らませて拗ねていた。 「まああれだ、サプライズってやつだ」 「こんなサプライズいりませんよ!」  メリカはそう言ってレミアと同じように頬を膨らませる。  そのメリカはジクスの目の前にいるわけで―― 「ふひゅっ!?」 ――昨日と同じようにメリカの口から空気が抜かれた。 「もうっ、頬を突くのはやめてください! ちょっ、何でそんなに笑うんですか!?」  ケラケラと笑うジクスにメリカは文句を言うが、それでもジクスは笑い続けた。 「……にぃ、退屈」 「ああ、すまんすまん。レミアとも話をしないとな」  ジクスはレミアには[にぃ]と呼ばれているようで、背中から降りたレミアが言うと、ジクスは口元を手で押さえて右隣りに移動したレミアに目を向ける。  その直後、メリカは誰かに引っ張られてジクスから離れた。 「ちょっとメリカ、何やってるの!?」 「何って、ただジクスさんと話してただけだよ?」
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