最強の彼、学園へ

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「よーし、今日することを説明するぞ。誰かさんのせいで説明できてないって話だからな」 「いちいち僕をけなすような「うるさいからドーン」」  カルトスの額にチョークが直撃し、白い円が1つ増えた。 「次説明を遮ったらチョーク連射すっから」 「そっちの言い方が悪い……あっ、いや、何でもないです。それ本気で痛いんでやめてください」  カルトスは文句を言おうとしたが、ジクスが数本のチョークを手に持って構えるとおとなしくなった。  その目が少々潤んでいるように見えるのは気のせいではないだろう。 「遊ぶのはこのくらいにして、説明するぞ。今日は今から約200年前にあった戦争の話と、魔鋼とパートナーの話をする。 つっても戦争の話は以前に授業でしたらしいから、再確認だけで済ますぞ」  ジクスの話の途中で、カルトスの目から透明な液体が流れたのは、気のせいだと思いたい。 「ジクスさん、質問です!」 「魔身具の説明に関すること以外なら可」 「うっ……」  手を挙げて言うメリカだったが、ジクスに先読みされてしゅんとなり手を下ろす。  その直後にジクスの隣でティーナが名簿を閉じ、それを教卓の上に置いて立ち上がった。
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