最強の彼、学園へ

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「ジクスさんは属性あるんですか?」 「いや、俺はねえよ。ちなみに、ティーナも属性はねえぞ」  メリカが手を挙げて質問すると、ジクスはすぐにそれに答えた。  それ以外に質問することが無いのか、メリカは手を下ろす。  それから少しの間様子を見ていたジクスだったが、誰も質問しないので次の話に移った。 「次は魔身具の説明をするぞ。字はこう書く」  ジクスはチョークを取って黒板に字を書き始め、それを見ているメリカは目をキラキラと輝かせている。  字を書き終えたジクスはチョークを置き、手を叩いてチョークの粉を払って口を開いた。 「この字から想像できるだろうが、魔身具っつーのは魔物の身体を加工した道具だ。 魔力を流し込むことで宿ってる力を発動できるし、多少は応用もできる」  ジクスはそう言って右腕の袖を肘まで捲くる。  その手首には、7ヶ所にそれぞれ色の違う何かがはめ込まれている銀色のブレスレットがあった。 「これは各属性のドラゴンの鱗を加工し、石みたいになったのをはめた魔身具だ。 赤は火、青は水、緑は風、黄色は雷、茶色は土、白は光、黒は闇の力が込められていて、魔力を流し込むとこうなる」  そう言うと、ジクスはブレスレットに魔力を流し始めた。
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