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ジクスはそう言うとヒラヒラと手を振り、真剣に話を聞いていた生徒が力を抜くとちょうどチャイムが鳴った。
「あー、午前中のはこれで終わりだ。午後は第1訓練場で魔鋼造るからな」
ジクスが魔身具とアビスを片付けながら言って教室を出ると、廊下にいたティーナが近寄ってきた。
「いつからいたんだ?」
「肝に銘じておけ、の辺りからです。あまり時間がなかったので入る必要は無いと思い、廊下で待っていました」
「そんなこと気にせずに入ってくりゃいいのに」
そう話すとジクスは歩きだし、ティーナはその隣を歩く。
ジクスが歩きながら捲くっていた袖を戻していると、ふとティーナが口を開いた。
「……まだ200年前のことを?」
「ん、まあな。初めて契約したパートナーだったんだ、守れなかった自分がふがいなくてな。
ま、あいつらに言ったのは純粋にそうあってほしいと思ったからだけどな」
「それは私も同感です。ところでジクス」
「ん?」
ジクスの言葉に同意したティーナが言うと、前を向いていたジクスはティーナに目を向ける。
すると、目が笑っていない微笑みを浮かべたティーナの顔が目に入った。
「ティーナ、なに怒ってんだ?」
「わかりませんか?」
「……わかりません」
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