17371人が本棚に入れています
本棚に追加
「嫌じゃない?」
「嫌なはずないじゃん! ねえ、メリカ! サラ!」
「そうだよ! 嫌なわけないし、寧ろ大歓迎!」
レミアはジクスの肩辺りから顔を覗かせ、少しだけ首を傾げて質問すると、サーシャが答えて2人にも同意を求めた。
それにメリカは言葉で、サラは頷いて答える。
「……ありがと」
それを見たレミアが笑顔で言うと、3人も笑顔で答えた。
「ウホッ、レミアちゃんの笑顔萌え「沈め」おごっ!!??」
いつの間にか復活したクレイがメリカ達の背後で言ったが、サラが鳩尾に拳を深く打ち込んで黙らせた。
背後からはシンが無言で後頭部に飛び蹴りを直撃させたため、クレイは再び動かなくなった。
「すまん、これが迷惑をかけた」
「問題ないわ。協力ありがとう」
シンはサラと短い会話をしてクレイの足を掴み、そのまま引きずってラグの方へと歩いていった。
「サラがいればレミアも安心だな」
「うん」
「えっ、あっ、いや……これは……」
「んな動揺すんなって。俺は2階に戻るから、練習頑張れよ。
レミア、いきなり下級魔法成功させるなよ」
「わかってる」
ジクスとレミアの会話が聞こえたサラが動揺し、ジクスは苦笑しながら言う。
そしてレミアを降ろすと小さな声で短い会話をして、2階へと向かった。
最初のコメントを投稿しよう!