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「とにかく、レミアは魔法使えるのね?」
「うん。でも今は成功させない」
サラの質問にレミアは頷いて答えるが、その後に言ったことにサラは首を傾げる。
そして、何故今は成功させないのかを聞こうとすると、その前にレミアが話し始めた。
「みんな頑張ってる。私頑張ってない。だから今は成功させない」
「えっと……ミィちゃんは、私達が必死に頑張ってるのに、自分が1回で成功させるのが嫌って言いたいの?」
無表情のままで発せられた言葉の内容を、メリカが自分なりの解釈で確認する。
その言葉にレミアは頷いて肯定を示し、サラ達はお互いに顔を見合わせて苦笑した。
「そんなこと気にしなくていいって! 今は頑張ってなくても、昔に使えるように頑張ったんでしょ?」
このサーシャの言葉にもレミアは頷くだけで肯定を示した。
だが、気にしなくていいと言われてもレミアは魔法を使おうとはしない。
「みんなにぃと模擬戦したがってる。私は邪魔したくない」
「そう……仕方ないわね。メリカ、サーシャ、シン達よりも早く成功させましょ!」
「「おー!」」
レミアは何を言っても聞かなそうだったので、サラはメリカとサーシャにそう言った
2人はそれに拳を突き上げて元気よく答え、魔法の練習を再開した。
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