魔鋼造りと魔法の基礎

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 ジクスとティーナがそんな会話をしている頃、シン達は何とか魔法を壁まで届かせようとそれぞれ練習を続けていた。 「くそっ、何故届かないんだ? "サンダーエッジ"」 「さあねぇ。"アクアエッジ"」 「"ストーンエッジ"、"ストーンエッジ"、"ストーンエッジ"、"ストーンエッジ"ィィィィ!!」  シンとラグは短い会話をしながら魔力を練って飛距離を伸ばし、クレイはまともに魔力を練らずに連発している。  練習の段階で連発しても魔力が練れていないため、飛距離にはほとんど変化が無く、クレイは飛距離が伸びないことに焦っているようだ。 (先生との模擬戦で男らしいとこ見せて、女の子にモテるっていう計画を成功させるんだ!! ドMっつー汚名を挽回するため、絶対負けらんねぇ!!)  先程のわさびの件でクレイの評価は底辺を突き破ってさらに下降してしまい、クレイはその評価を模擬戦を利用して改善してもらいたいようだ。  また、汚名は挽回するものではなく返上するものだが、クレイは間違いに気付いていない。  このとき、レミアは上達しないクレイは放っておいて、シンとラグの観察をしていた。  そして練習しているサラに近づくと、サラの服の裾を軽く引っ張った。 「あれ、どうしたの?」 「コツ、教える」  振り返ったサラの質問にレミアは短く答え、それを聞いたメリカとサーシャもコツを聞こうとして練習を中断してレミアに迫る。
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