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3人からは普通なら気圧されてしまいそうな気迫が感じられるが、レミアは動じずに無表情のままだ。
「下級魔法はイメージが大切。それだけ」
「えっ、それだけ!?」
驚くサーシャにレミアは頷いて答え、サラとメリカは顎に手を当てて何かを考えている。
「レミア、イメージはどこからどこまですればいいの?」
「形になるところから、攻撃まで」
レミアがサラの質問に答えると、サラは壁の方を向いて集中しだした。
メリカもすぐにサラと同じように集中し始め、サーシャはそんな2人を見て慌てて集中する。
「…………"ファイアエッジ"」
サラが小さく呟くような声を発した直後、炎の刃が放たれた。
刃は一直線に壁へと飛んでいったが、結局壁には届かずに消滅した。
だが、サラは驚いたように目を見開き、シン達は刃が消えた辺りに目を向けて固まっている。
「おー、一気に飛距離が伸びたな。あんだけ飛べば十分だな」
「壁に届いてませんが?」
「それでもいいんだよ。俺は壁に届くのが目標だなんて言ってねえだろ?」
「…………言ってませんね」
サラの魔法を見たジクスはそう言ってアビスを回すのを止め、ティーナと会話をして2階から飛び降りた。
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