第一幕 とある衛兵と王国

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と、言いたいところでしたがP2のしゃがれた声の持ち主に見つかってしまったようです。 「あら?お父様もシキ様を愛でにいらしたの?」 そう、このオッサ…この方こそ数年前に重税につぐ重税で民を苦しめた先王に反旗を翻し民のために戦った英雄王です。 「あぁ、そんなところだよ。シキよ、僕との愉しい剣術のレッスンタイムを忘れているのじゃないのかな?」 一見、顔を思いっきりクシャクシャにして怒ってるように見えるが瞳の奥は……、やっぱりレッスンに行かなかった事を怒っていました。 「それは残念でいらしたわね。シキ様は私との警備の仕事が忙しいようですからお帰りになられたらどうですの?」
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