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-4月
早いことで入学式が訪れる。。
結局入りたい部活はまだ決まってない。
だがうちの高校は
入学して3日間部活動見学し考えながら部活に入部することが出来るというシステムがある。
結局俺は…
野球…サッカー…バスケ…
兄貴がいるからいろんなところで勧誘をされる。
何も見なければ今まで勧誘してくれた先輩方に申し訳がないので見学には行ってみる。
だけど翔の印象に残る部活は無い。
もういっそのことなら文化部にでも入ろうかとも考えた翔。
その時翔は大和の言葉を思い出す。
「陸上部に入って見れば?」
陸上か…
そういえば見てないな~
唯一見ていなかった部活。
勧誘も特に無かったので翔はすっかり忘れていたのだ。
翔「まあ行ってみるか…」
翔は重い足取りでグラウンドへ向かう。
あたりを見ているとそこには…
赤いタータンが一面に広がっている。
そして何よりも興味を持ったのが、
その練習風景だ。
常に全力で走りながらお互いを高め合っていく短距離。
個人競技の他に駅伝などもあり1年を通じて走り続ける長距離。
の練習する姿があった。
「すげぇ…」
すべてに圧倒された…
歯を食い縛りながら皆で励まし合いながら走り続ける姿…
翔はこの姿を見て今まで何も出来ないからと自分が逃げ続けていたと言うことに気付いた。
「陸上部…入れよ」
兄貴の言葉を思い出した…
今度こそ!
新しいことへの挑戦。
自分に出来る最大限の力を活かしてみよう!
自分の中で数少ない最も自信のある走ることで!
これが翔の陸上との出会いであった。
そして
翔の中にある止まっていた時間が再び刻み込まれる。
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