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「今宵は除夜の鐘が響く夜になりましょう」
鈴の音に、涼介はすれ違った人を見る。
白い肌…貴族の服
涼介は、その人が指を鳴らすのを見た。
パチンッ
刹那──…
妖怪は凍りつき、桜吹雪のように舞い散った
「───…!」
扇で隠れていた顔が目に入る。
コレが出逢い
「君は見えるんだね」
「…え」
覗き見えた顔は、少年だった。
「面白い…」
顎を引かれ、顔が近づく。
整った顔立ち
綺麗な瞳に、男相手だが、顔が赤くなる
そう、思った瞬間…
「……んっ!!//」
重なる唇
柔らかい唇から熱が伝わる。
山田涼介、16歳
職業、水飲み百姓
男に初めてのちゅうを
元旦に奪われました
「ぎゃあああああああああああああああああああああ………!!!!!」
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