「魔物? モンスター? とりあえず不可解なモノ」

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不思議と恐怖はなかった。 むしろ狼の方が心配だった。炎の範囲は広い。傷だらけの上、体力も消耗しきった狼に避けられるはずもなかったからだ。 当たる―と思った時には体が動いていた。 一瞬で狼の前に立ち、迫る炎を手で払うように掻き消した。 少々驚いた。できるとは思ったがここまで呆気なく消せるとは。   
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