「異世界? ああ…そう…」

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ピピピピピピピピピピ デジタル式の目覚まし時計が飾り気のない質素な部屋に鳴り響く。 グシャッ 「ああ…もう朝か」 憂鬱そうな声とともに少年…神上零滋は起き上がる。 「ふわぁ…眠い」 そう呟き目覚まし時計のほうへ目を向ける。すると見事に粉砕され、原型をとどめていない目覚ましだったものが視界に入る。 「何だ、これは」  …自分でやっておいてなんという言い草だ。
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