「異世界? ああ…そう…」

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家を出てこれからの高校への通学路を歩いていると(遅刻云々は考えていない)、路地裏にさしあたったあたりだろうか、声が聞こえた。 「「………て……」」 周りに人の気配はない。 不振に思い声の方向へ向かってみることにする。 「「…来て……」」 どうやら路地裏から声は聞こえているらしい。 しかし聞けば聞くほど妙な声だ。女性の声なのは間違いないが重なった、もしくは同じ声を時間差で出しているようなどこか神聖さを感じさせる声だ。
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