「異世界? ああ…そう…」

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瞬間、 足下が光出しマンガやアニメで見たような魔方陣とおぼしきモノが出現する。 反射的にバックステップで避けようとするも、何故か体が動かない。 「!?…」 抵抗は無駄だと即座に判断し、状況を見極めるために辺りを見回す。すると驚いたことに足が膝あたりまで消えている。これなら動けないななどと他人事のように考え流れに任せるしかないかと半ば諦めて経過をまつ。すると結構なスピードで自らの消滅が進行していることがわかる。もうすでに胸の辺りまで消えている。痛みはない。しかし感覚もない。消滅はすでに頭部にまで及んでいる。 「「……来て…そして救ってください 私たちの『世界』を」」 薄れかけた意識の中、先ほどの声が聞こえた。 数秒後、零滋はこの『世界』から消えた。
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