蝶々

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私の気付かないうちに少女は小さな芋虫から蝶々へと孵化していた。 その様は彼女の外見に変化を与えたわけでもなく、ただ中身だけが変わっていた。 少女はサナギという皮を脱ぎ捨て「女」へとその中身を変えていった。 しかし、その変態過程で彼女の容貌はちっとも変化せず、その容貌は相変わらず 少女のままだった。その変化に気がついたのは一体どれだけの人間だろうか。 そう、気がつくはずが無いのだ。 何故なら前述したように彼女の外見は全く変わらず幼い少女のままなのだから。 あどけない少女の顔で彼女は時折、私に女を見せる。
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