4人が本棚に入れています
本棚に追加
体育館の目の前に掲示板があり、そこにクラス名簿が貼り出してあった。
「どこだろぅ、んー。」
真剣な面持ちで自分の名前を探している霧耶を横目でみながら、俺は自分の名前を見つけた。
「あったぁ、1年5組かぁ。」
「あった、一年五組か。」
不覚にも、霧耶とハモってしまった。
「やったぁ♪今年もおんなじクラスだねぇ。うれしいなぁ♪」
霧耶がよろこんでいる最中、俺は深く溜息をつきながら呟いた。
「7年連続で同じクラスかよ...悪夢だ!!」
俺と霧耶は小学校3年を除いて、すべて同じクラスなのである。
これから始まる学校生活を想像して、また深い溜息をついた。
最初のコメントを投稿しよう!