~序章~
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寒さでかじかんだ手を、吐息で温めながら階段を上っていると、上の階から綺麗な歌声が聞こえてきた。 携帯を開いて時刻を確認すると、まだ6時にもなっていなかった。 その声の主がしりたくて、駆け足で階段を駆け上がった。
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