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俺は、こういう人だかりができるところは好まなかった。
なので、式が行われる体育館へと速やかに移動しようとした。
だが、それを阻むかのように背後から呼び声がした。
「おーい、待てよぅ、置いていくなよぉ。」
おっとりとした口調。
この声の主は、あいつしかいないだろう。
家が近くて、小さい頃から仲良くしていた...いわゆる幼馴染だ。
名前は、相田霧耶(アイダ キリヤ)
変わった名前だよな。
俺が言えることじゃないけどな。
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