痣(あざ)

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冷たいベッドの上 あなたを探す指先 青あざだらけの足 赤や青の薬の粒が 握った掌から零れ ぽろんぽろん鳴る 流す涙ももうない 突き立てた爪の先 滲む血が涙の代役 固いシーツの上で 黒い夕焼け見てた あなた待ちながら 帰ってこないんだ 分からないけれど 心の片隅が軋む音 分からないだろう あなたにはきっと 待つ、私の気持ち
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