バカにつける薬

あとがき

　まあ、どうでもいい話なのだけど……

　この作品は一応、ＳＦとしてジャンル分けしてるけど、僕は最近「ＳＦってなんなのか」、正直、よく判らなくなりました。

　具体例を挙げると
｢『三国志』の時代にタイムスリップした俺の大活躍！」
　とか
｢俺が考えた『ガンダム外伝』。俺ガンダム、超強えぇえ！」
　とかです。

　僕の定義では、これらは「ファンタジー」に分類される作品群なんだけどなぁ。

「呂布対俺の一騎討ち！」
「俺ガンダムがピカッと光れば、群らがる雑魚敵、一瞬で全滅！」

　……確かにこれは「見せ場」ではあるけど、作品をＳＦたらしめているエッセンスではない気がするんですよ。

　前者なら
・タイムスリップのメカニズム
・多発したり、あるいは時間軸的
　に向きが逆になったりする可能
　性

　後者なら
・一般的なモビルスーツの作動原
　理
・俺ガンダムの、飛び抜けた強さ
　の秘密

　そういった部分をちゃんと突き詰めて、「『それ』が存在することで、社会や歴史にどんな影響を与えるか」を検証・思考実験し、エンターテインメント作品として提示する。

　それこそがＳＦであり、ＳＦ小説の仕事だと、僕は、思うんだけどなぁ？

　実際、どうなんだろ？

　みなさんのご意見やご感想をお待ちしております。