第2部 「ジョイア・ジョーヴァネ」

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真夜中のとある街。 若い男が独りぶらぶらと街中を歩いていた。 彼が裏道にさしかかると路地裏から声がかかる。 「ジョーヴァネ?」 「“ジョイア”だ。 名前で呼べ、このマンモーニ (ママっ子野郎)が」 「だれがッ…」 影から男が身を出した。 顔は色白でジョイアよりも 三つは若くみえる。 「怒んなよ… ただのしょーもねぇージョークじゃあねぇーか」 そう言うジョイアは、うっすらと にやけていた。
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