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真夜中のとある街。
若い男が独りぶらぶらと街中を歩いていた。
彼が裏道にさしかかると路地裏から声がかかる。
「ジョーヴァネ?」
「“ジョイア”だ。
名前で呼べ、このマンモーニ
(ママっ子野郎)が」
「だれがッ…」
影から男が身を出した。
顔は色白でジョイアよりも
三つは若くみえる。
「怒んなよ…
ただのしょーもねぇージョークじゃあねぇーか」
そう言うジョイアは、うっすらと
にやけていた。
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