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白鳥座第1024恒星系に設置された47番宇宙望遠鏡。ゾラの仕事場である。
毎朝のルーティンワークを済ませ、ゾラは自分のデスクに腰を落とした。
「おはよう」
同僚のパムが愛想もなく挨拶をする。宇宙空間に浮遊する47番宇宙望遠鏡では、実際朝も昼もないのだが、生真面目なパムは挨拶をかかすことはない。
おはよう、とゾラが応える。
これから仕事の引き継ぎを行いパムが半日の休憩に入る。彼らは長年、この宇宙望遠鏡で生活し、仕事をしている。
いや、仕事というよりは任務といったほうが正確だろうか。
それはスペースインベーダーの監視である。
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