スペースインベーダー

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遥か外宇宙で暴れまわる凶悪な異星人。 その行動を観察し、上層部に逐一報告する。それが彼らの任務である。 「何か変化は?」 ゾラがたずねた。 「相変わらず活発だ、また惑星ひとつ食い荒らした。惑星ユバだ」 「なんだって、奴らがユバに侵略したのはつい最近じゃないか」 「いよいよ遠慮がなくなってきた。資源という資源を根こそぎ吸い取って、また船団で移動を始めた」 「また報告書が増えるな、頭が痛い」 そういってゾラは制帽の上から頭をさすった。 「ユバからここまでまで、まだ距離はあるが、奴らがこのペースで侵略を続ければ、いずれ我々の領界にも侵入するだろう。そうなったら、」 「戦うしかないだろうな。幸い奴らは我々の存在を知らない。この広い宇宙に、知的生命体は自分達だけだと思っている。奇襲攻撃なり先制攻撃なり、勝ち目はあるさ」
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