空から客

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しかし、検査結果は百パーセント地球人であった。 「君はいったい何者なんだね」 政府に雇われた科学者が青年を尋問する。青年は少し黙ってから、ようやく口を開いた。 「すみません。ようやくこの時代の言葉に慣れてきました」 「この時代?」 「はい。僕は未来から来ました。さっき不時着したのはタイムマシンです。だいぶ型遅れであんなことになってしまいましたが」 科学者は驚く。しかし、先ほどUFOを調べたが、未来の科学と言われなければ納得できない装置を山ほど見た。 バカなことと笑い飛ばすことは、科学者にはできなかった。あの技術はそうでもなければ説明できないのだ。 「なるほど、そうでしたか。もしや、世界各地で目撃されているUFOも、すべてタイムマシンなのですか?」 科学者は素朴な質問をする。
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