203人が本棚に入れています
本棚に追加
/200ページ
しかし、検査結果は百パーセント地球人であった。
「君はいったい何者なんだね」
政府に雇われた科学者が青年を尋問する。青年は少し黙ってから、ようやく口を開いた。
「すみません。ようやくこの時代の言葉に慣れてきました」
「この時代?」
「はい。僕は未来から来ました。さっき不時着したのはタイムマシンです。だいぶ型遅れであんなことになってしまいましたが」
科学者は驚く。しかし、先ほどUFOを調べたが、未来の科学と言われなければ納得できない装置を山ほど見た。
バカなことと笑い飛ばすことは、科学者にはできなかった。あの技術はそうでもなければ説明できないのだ。
「なるほど、そうでしたか。もしや、世界各地で目撃されているUFOも、すべてタイムマシンなのですか?」
科学者は素朴な質問をする。
最初のコメントを投稿しよう!