一章

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女の子とはいえ遠心力+力+衝撃を計算したら人間の頭なんて割れてもおかしくない破壊力だぞ。 いくら自称空っぽの石頭と云えど…。 そう思った矢先に視界が真っ赤に染まった。 「きゃー!陽太さんの頭から真っ赤な液体がぁー!!」 叫ぶ小桃ちゃん。 つか先程から抱きついているおかげで小桃ちゃんの発育良好の膨らみが俺の身体に当たって柔らかい…。 もう少し味わっていたい柔らかさだが俺の意識はそれを許してはくれないみたいだ。 遠ざかる意識の中俺は現状の犯人に目を向けた。 「小桃にセクハラするなこの変態。」 まさに今先程使用した凶器、撲殺鉄バット(凹みあり)を俺の顔面に容赦なく降り下ろす瞬間であった。 ゴ…ッ。 鈍い音と共に綺麗に命中。 俺は再び悲鳴を上げる小桃ちゃんの声を耳に意識を失った。
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