両親。

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……涼花が、寝息をたてたのを確認してから、赤木はそっと病室を出た。 (明日の朝一番に、両親と話をしよう。) 時刻は、午前0時を回っていたが、赤木は、カルテから涼花の家族関係をもう一度見直した。 …ひとり娘。 父親はそこそこの会社に勤めており、母親は専業主婦。中の上の生活……。 入院中、両親があまり見舞いに来ないことからも、赤木は、この家族の問題が、なんとなくわかった気がした。 「………夜分すみません。こちら〇〇総合病院精神科の、赤木と申します…。」
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