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「……ですから、涼花さんは、退院したからと言って、すぐに学校に通える状態ではないんです。しばらくは、通院とカウンセリング、そしてデイケアに通っていただいて、ゆっくり社会復帰の準備を………。」
「…だけど、良くはなってるんでしょう?」
赤木の話を遮って、母親が強い口調で話し出した。
「…病院には通わせます。通院しながら、学校に行けばいいじゃないですか。」
「とにかく、涼花が、学校に通えるかどうかは、行ってみないとわからないですし。」
父親も、母親に賛同するようにうなずいた。
…その強い口調に、赤木は思わず黙り込んでしまった…。
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