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「…とにかく、涼花は、予定通り退院させます。学校にも、二学期から通わせますから。」
母親は、強い口調で言い放った。
「…あの子は、事件のショックで一時的に混乱してるだけです。新しい環境に置いたら、すぐ忘れますよ。」
父親も同意する。
…二人は立ち上がり、
「………じゃ、失礼します。」
と、部屋を出て行こうとした。
赤木は、それを止めようとする言葉が喉まで出かかったが………結局、両親を止めることが出来なかった…………。
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