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「涼花?大丈夫?」
「う、うん……。」
お母さんは、不自然なくらいに、優しい笑みを浮かべた。
「新しいマンションに、あなたの部屋も用意したから。新しい制服も、もうすぐ届くからね。」
「制服…?」
お父さんも、優しい声で言う。
「そうだぞ。新しい学校は、制服なんだ。校舎も綺麗だし、いい所だぞ。」
…お母さんは、一瞬だけ、真剣な顔になった。
「…だから、今までのこと忘れて、学校に通うのよ。」
………その言葉に、なぜか、嫌な感じがした。
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