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…そして。
部屋がほとんど空っぽに片付いた頃、新しい学校の制服や、教科書が届いた。
新しい制服を、鏡で合わせてみる。
「…あら!涼花、いいじゃない!」
後ろから、お母さんの声がした。
お母さんは、私の肩を優しく抱きしめ、
「大丈夫。今までのことはすべて忘れて、新しい学校で頑張りなさい。」
と、強い口調で言った。
…鏡ごしに、お母さんの顔が見える。
その目が鋭くて、私は、返事が出来なかった………。
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