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「くっつくな!暑苦しいのよ!」
「ヤですよ~。鈴華先輩ったらこのわたしに黙って学校サボったんですからね~」
こちとら左腕がまだ痛むっていうのに、容赦なく抱き着いてくる後輩。
この後輩の名前は黒原 唯香(くろはら ゆいか)。
栗色の髪をしたツインテールで、身長は確か155くらいだったかな…。無駄な肉はついていないスタイルの良さ。無駄があるとすればあたしより大きい胸かしらね。
あと、やたらとあたしになついている様子。
「唯香、まだ学校終わってないのに、こんなとこで何してんのよ」
「鈴華先輩に言われたかありませんよ~。先輩なんて朝来たかと思ったらすぐに帰っちゃって…。わたしがどんだけ鈴華先輩を愛して…あ、間違えた…心配したと思ってんですか!」
あぁ、この子は可愛いし器量もいいんだから、こんなあたしなんかに付きまとわなきゃ、もっとまともな生き方ができるでしょうに…。まったく、可哀想に。
「心配しなくていいわよ。あたしなんかに構ってないで、ちゃんと学校行っときな」
「やだー。四六時中でも好きと言ってー」
「目的が変わっている!」
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