第1章~再び、始まり~

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その一人となったぼく。今の面倒くさい生活もそのせい。 「ダリー君、自己紹介をどうぞ」 「ダリー・ベンチャーズです。よろしくお願いします」 ぼくは普通に自己紹介をした。いちいち細かい事を言うと女子が群がって聞くからだ。ベルと婚約していると知っていても。 「君の席はあそこだよ」 オデッセル先生は窓側の男子の席の前から二列目を指した。ぼくはそこに座った。 隣は空席。ここがベルの席か……。 「ダリー君はわからないことだらけなので、いろいろと教えてあげましょう。女子はベタベタとくっついて行かないこと、男子、助けてあげましょう」 ぼくは先生の言葉に驚いた。今までの先生はそんな言葉をかけてくれたりしなかった。なんでだろう? 先生の話とホームルームが終わった。 早速、先生に言われたのにも関わらず、寄って来た。前回と同じ展開に……。女子の質問攻めだ。
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