第1章~再び、始まり~

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「ダリー君、趣味は何?」 「好きな教科って何ですか?」 とか個人情報を聞いてくる。しまいには、 「どんなタイプの子が好み?」 という質問までぼくは全て答えなかった。 「個人情報だから」 ぼくはこう言って女子の質問攻め攻撃をかわした。 「ええ~?一つくらい、いいじゃん!」 「好きなタイプは、質問攻めにしない人。しつこくない人」 ぼくはきっぱりと言った、つもりだった。 「それってあたし達じゃないねぇ!!」 女子全員そう言ってまた質問を繰り返した。ぼくは女子達に怒鳴りたかった。 「あのさ、予習と復習したいから……」 「ヤッター!勉強教えて!!」 女子はぼくが言いかけてるのを気にせず言った。 「ほかにぼくより頭のいい人はいっぱい、いるよ」 ぼくは怒りを抑えて言った。 「でも、いいでしょ?」
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