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一人の女子が上目遣いで聞く。
「ちょっとやめなよ!!あんた達、シンデレラのお姉さんね」
普通の女子とは一見、変わった雰囲気の子が言った。その子は女子達を睨みつけた。
「ダリー君、シモンのいうことなんて嘘っぱちよ!」
上目遣いで言ってきた女の子が言った。リーダー格の女の子みたいだ。
「さぁ。ぼくは彼女みたいな子が好きだよ」
ぼくは教科書を見ながら言った。あまりにも腹がたったので女の子がどうこうとか考えられない。
「あなたの味方はしなかったわね」
「あなたの味方でもないわよ」
二人はすごい形相で睨みあっていた。二人の間に稲妻がほとばしりそうなまでに。
「君、来てくれない?」
ぼくはぼくの味方についてくれた女の子の腕を掴んで、引っ張った。誰もいない静かな所まで連れた。
「さっきはありがとう。助かったよ」
「別にいいのよ。ベルも最初はそうだったんだから」
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