第1章~再び、始まり~

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早くサッカーもしたい……!とにかく、家に帰りたい! 放課後……。ぼくはせまりくる女子の大群をひたすら避けた。 「うわぁ~……」 校門の所で捕まりそうになったが、車を用意させていたので助かった。本当に学校って嫌な物だ。 「ロベルト、助かったよ。毎回のことだけどね」 ぼくは軽くかいた汗を拭いた。 「ここの学校の方が大きいからでしょうね」 ソイズが静かに口を挟んだ。 「それはそうですね」 ロベルトは忙しそうに答えた。前を見ると渋滞になりかけてた。 「う……、えっ!!」 ぼくの家をマスコミが取り囲んでいた。 「どうする……?」 ぼくは三人に聞いた。 「裏に回って坊ちゃんを下ろすか……」 と、ロベルトが言った。 「今下りて、この車を囮にするか」 リグードがロベルトに続ける。
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