第1章~再び、始まり~

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ぼくがそう言うとロベルトこが敬礼した。 「もちろんですよ。おぼっちゃん!」 「新しい学校かぁ……。名前、何だっけ?」 身長が大きい方のボディーガード、ソイズ・ナッスランツが答えた。 「ネイシェルソル学校です」 「クラスは?」 また聞くと今度は回りの景色を眺めているもう一人のボディーガード、リグード・デ・シェンランが答えた。 「6年1組ですよ。おぼっちゃん!」 リグードは、はにかんでいた。 「フィアンセは?」 「ベル・メラードです。ちょうど同じクラスです」 何の表情も表さずにひんやりと物をソイズが言う。ぼくには何となくだけど冷気が感じられた。 「午後に会いに行こうかな?」 ベル・メラードは、今、外交と言うか、旅行に行ってるそうだ。つぶやくとすかさず、ソイズが口を出した。
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