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また一瞬で風景が切り替わった。
夕暮れの時、野球部ピッチャーである優斗をフェンス越しに眺めている私がいた。
ピッチング練習をしている優斗は誰よりも輝いていた。
懐かしい風景に、私はつい見入ってしまう。
一時期は野球部のマネージャーになろうかと考えた事もあるけど、私にはテニス部がある。それに向いてないと思ったから、マネージャーは断念したんだ。
フェンスにしがみつきながら見ていると私の横に立つ1人の少女に気がついた。
緑色の髪で、どこかの国の服装なのかもしれないが、不思議な服を着た小さな少女がそこにいた。
一見、コスプレ姿にも見える日本人では有り得ない外見だ。
私と同じ様に、野球部の練習風景を真剣なまなざしで見つめている。
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