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やがて少女は目線を変えずに言った。
『ここは…どこ…』
「私もわかんない…」日本。私の思い出の中。夢の世界。非現実な空間。色々あるけどどれなのか私にはわからない。
『不思議だね』と少女は少し微笑んだ。
「そうだね」
私は苦笑い。
『狭間の世界って知ってる?』
「狭間?」
『ここはもしかしたら、狭間なのかも』
少女は訳の分からない事を言っている。
「え?意味わかんないよ…」
『んじゃ、空飛んでみようよ!』
急に少女は何か面白い遊びを思い付いた様に、無邪気な笑顔で私に手を差し出してきた。
「はっ??え??」
戸惑いながらも私は少女の手を握った…
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