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「キャハハハハハ!!」
母親も父親と変わらない。自分勝手さ。
家でまだ母親や父親が上手くいってた頃のことだ。おれが六、七才の時。おれは保育所に入れられてた。つまんないようなちっぽけな所に。
それは違った。思い違いだった。おれにいわせりゃあの時のあそこはまるで天国!
「フッ……」
鼻で笑うしか出来ない。
今は一人。オアシスを見つけた時は一人じゃなかったと思う。
まだ何かを信じてた……。
だが、今は何にも。真っ白な正方形の世界に閉じ込められた気分だ。たった一人だけ……。しかも、何にもない。
「食べ物もない。テーブルもない。本当に何もない」
怖いくらいに何もないんだ……。おれはそんな夢を見てしまった。
あの時は怖かった。その夢を見て、起きたのが早朝。かなり早い時間で、いつもなら眠いはずなのに、眠くなかった。ちっともだ。
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