第1章~復讐の決意~

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おれはいつものようにおどおどした感じで廊下を歩いていた。 「おい!チョコレートバー、買って来いよ!」 いつもの“あいつ”が毎日言う言葉が聞こえた。そして、前を見ると……“あいつ”がいた。 おれは驚いた振りをした。 「うぅ……っ!」 半泣きの状態。 「聞いてるのか!?早く買って来い!」 「わかっ、てるよぉ……」 おれは“あいつ”の方を度々、振り返りながらコンビニに向かった。内心、めんどくさいと思いつつも。まぁ、仕方ない。 今は化けの皮を剥がす訳には行かない。 剥がしてしまったらおれの努力が無駄になる。 これからやることの計画も狂う。台なしになることは絶対に避けたい。だから、今は“あいつ”の思い通りにさせないと。 そして、おれはじっと約束の時まで、耐えるしかないんだ。今は。 それももう少しで終わる――。
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