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それにそんな暇はない。これから先のことを、先の先まで考えなければ。
「……またよ。あのゴッドラ……汚らしい!」
女共だ。
みんな嫌ってる。
今からおれの先読み能力を鍛えておこう。
後になって、やろうと思ってもできないだろうからな。逃げることかごまかすことで精一杯で……。
今はそれ以外、考えない方がいいな。
おれはあいつらに復讐出来ればいい。あの忌ま忌ましい馬鹿な奴等を……。
「……ッ!!」
腹が立ち過ぎて、震えてくる。手に爪のあとが出来て、唇から少し血がにじんできた。しっかりと計画を先の先まで練らなければいけない……。
おれはいつもながら弱い奴を演じた。家で演じるより、簡単なもんだ。
おれはまた泣きながら帰った。泣きながらと言っても、表だけの演技だ。目薬っぽい入れ物に水を入れて、持ち歩いてる。それがなくても、泣ける事はある。
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