『車輪の唄』

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「ほらほらー!もうちょっと!あと少しー!」 後ろから楽しそうな声がする。 明け方にこんなにテンションが高いのは期待からだろうか? それとも、空元気だろうか? はしゃぐキミの声が今だ寝静まる街に染みていく。 「…街が静か過ぎて、世界中にフタリキリみたいだね………。」 ふと、小さく零した。 楽しそうな声が止み、それに変わってボクに回された腕に力が入った。 …ぬくもりがもっと近くなった。 〆
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