坂本 竜馬

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竜馬は10円の商品を見渡した。 半分ぐらいは嘔吐物で汚れていた。 大半はビール瓶や壊れた携帯 ライターや古い雑誌 その中で一際目立ったモノがあった。 「これは!」 昭和のエロ本! 「うほっ♪」 竜馬はエロ本を読んでいると、オヤジが戻って来た。 「おぉい!兄ちゃん!大変やぁ!」 さっきのオヤジが戻ってきた。 手にはタバコと日本酒とさきイカ 小銭をジャラジャラさせながら歩み寄ってきた。 「兄ちゃん、ごめん。ライターだけ返して」 竜馬はエロ本を読んでたのを邪魔された思いから、 「100円ね♪」 「えっ!なんやって」 「だから、ライター一個100円や♪」 オヤジにはもう 86円しか残っていなかった。 オヤジは考えた。
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