風間「ひまわりさんを僕に下さい」

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風間「で、ひまわりちゃんは何組?」 しんのすけ「う~ん、忘れた。2年だゾ」 僕が受け持っているのはまさに2年だ。 風間「僕は2年を担当しているんだ。もしかしたら、その中にひまわりちゃんがいるかも」 EmA2+7W70 しんのすけ「ひまに手を出したらオラが許さないゾ」 風間「生徒に手を出すわけないだろう。ましてやお前の妹に!」 そうは言いつつも、しんのすけの妹がどんなふうに成長したのか興味はあった。 自分の記憶にあるひまわりちゃんは0歳の赤ちゃんでしかないのだ。 A2+7W70 翌日、学校に着いた僕は早速クラス名簿をとりだした。 風間(野原ひまわり、野原ひまわり・・・あった!C組か、僕の持ってるクラスだ) その日はいきなりC組の授業だ。 僕は足早に教室に入り、ひまわりちゃんらしき女の子を探した。しかしながらここは商業高校。 圧倒的に女の子が多く、どの子なのかわからない。 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:16:51.86 ID:EmA2+7W70 チャイムがなり、授業が始まる。 わいわい騒がしかった生徒も静かになり出席確認をする。 いた。あの子だ。 教壇に貼ってある座席表で確認する。 窓側の後ろから2番目の席にちょこんと座っている女の子。彼女がひまわりちゃんであろう。 記憶にある赤ちゃんのころとかわらず、髪はナチュラルな茶髪ですこしウェーブがかかっている。 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:25:50.41 ID:EmA2+7W70 座っているからわからないが、あまり背は高くなさそうだ。 ・・・っと、授業を始めなければ。 いつものように板書し、英文を読み、文構造の解説と和訳をする。 普段僕は、生徒を当てたりはしない。時間がもったいないからだ。 なのにその日は違った。というより無意識のうちに当ててしまった。 風間「じゃあ、ここの和訳を・・・野原さん、やってみてください」 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:30:56.07 ID:EmA2+7W70 生徒(ざわざわ・・・) 教室が少しざわついた。当然だ。普段当てたりしないのだから。 ひまわり「その侍はお姫様に恋をした。お姫様もその侍が好きだった。しかし侍は 戦で死んだ。彼女は悲しんだ」 風間「よくできました。そのとおりです」
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