1278人が本棚に入れています
本棚に追加
風間「で、ひまわりちゃんは何組?」
しんのすけ「う~ん、忘れた。2年だゾ」
僕が受け持っているのはまさに2年だ。
風間「僕は2年を担当しているんだ。もしかしたら、その中にひまわりちゃんがいるかも」
EmA2+7W70
しんのすけ「ひまに手を出したらオラが許さないゾ」
風間「生徒に手を出すわけないだろう。ましてやお前の妹に!」
そうは言いつつも、しんのすけの妹がどんなふうに成長したのか興味はあった。
自分の記憶にあるひまわりちゃんは0歳の赤ちゃんでしかないのだ。
A2+7W70
翌日、学校に着いた僕は早速クラス名簿をとりだした。
風間(野原ひまわり、野原ひまわり・・・あった!C組か、僕の持ってるクラスだ)
その日はいきなりC組の授業だ。
僕は足早に教室に入り、ひまわりちゃんらしき女の子を探した。しかしながらここは商業高校。
圧倒的に女の子が多く、どの子なのかわからない。
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:16:51.86 ID:EmA2+7W70
チャイムがなり、授業が始まる。
わいわい騒がしかった生徒も静かになり出席確認をする。
いた。あの子だ。
教壇に貼ってある座席表で確認する。
窓側の後ろから2番目の席にちょこんと座っている女の子。彼女がひまわりちゃんであろう。
記憶にある赤ちゃんのころとかわらず、髪はナチュラルな茶髪ですこしウェーブがかかっている。
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:25:50.41 ID:EmA2+7W70
座っているからわからないが、あまり背は高くなさそうだ。
・・・っと、授業を始めなければ。
いつものように板書し、英文を読み、文構造の解説と和訳をする。
普段僕は、生徒を当てたりはしない。時間がもったいないからだ。
なのにその日は違った。というより無意識のうちに当ててしまった。
風間「じゃあ、ここの和訳を・・・野原さん、やってみてください」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 21:30:56.07 ID:EmA2+7W70
生徒(ざわざわ・・・)
教室が少しざわついた。当然だ。普段当てたりしないのだから。
ひまわり「その侍はお姫様に恋をした。お姫様もその侍が好きだった。しかし侍は
戦で死んだ。彼女は悲しんだ」
風間「よくできました。そのとおりです」
最初のコメントを投稿しよう!