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「爺ちゃんの考えてる事はよく分からないからな。」
修司は少し懐かしむようにそう言った
大翔は修司が嬉しそうにお祖父さんの話をする姿を見て少し羨ましく思い、また…
少し憎ましくも思えた
そんな気持ちが顔に出てたのか、修司はいきなり困った顔をして大翔の顔をのぞき込むと、
「どうした大翔。具合でも悪いのか。」
と、聞いてきた
大翔はいきなり修司に心配され、少しドキリとしたが、
「…そう言えば、あともう少しで教室に着くな。」
そう切り返し、何事も無かったかのようにまた歩き始めた
修司は大翔の言葉を聞いて思だしたのか、疲れた顔をして、
「やっとかよ。かれこれ20分位かかってるぞ。」
そう言って大きく息をはいた
「てか、爺ちゃんも馬鹿だよな。こんなに広いと移動が大変なのにさ。あとな…」
修司は疲れたからだろうか、いきなりお祖父さんに対しての愚痴を言い始めた
そんな修司の愚痴はクラスに着くまでずっと続いた
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