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次の日、私は学校を休んだ。
のうのうと学校に行けるような人間では、なかった。
その日も一日中考え込んでいた。
恵理子や千夏に何て言ったらいいか。
『はぁーどうしよう』
そんな事をしている間にも時間は刻々と過ぎていく。
そして、恵理子達に話すことができないままついに、引越す日がやってきた。
『ほら、由香里はやく支度しなさい!!』
お母さんが叫ぶ。
『はぁーい』
小さい声で答えた。
荷物をトラックに積み終わった時、聞き慣れた声が聞こえた。
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