再会

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女は、店の前でちょこんと待っていた。 俺は、女のそばに行き、「あれから、ちゃんと帰れたんかぁ?えらく酔ってたし、泣いてたから心配してたし。」 女 「ちゃんと帰りました。ご心配おかけしました。」 俺は、女がそう言って頭をさげたので、聞いた。 零 「君名前何て言うん?何歳なん?」 女 「あたしは、愛花。愛の花って書くの。年は21です。あなたは?」 零 「俺か?零って言うよ。年は、愛花ちゃんとタメやな。」 愛花 「愛花ちゃんじゃない!愛花って呼んで。分かった?零ちゃゎ。」 (れ、零ちゃん?いきなり?) 零 「愛花ね。愛花は何で、あの時一人で酔って泣いてたん?」 愛花はうつむいて黙っている。やがて顔をあげて、「あたしね、男に騙されて風俗に入れられそうになってたの……それで逃げ出してあの公園で飲んでたんだぁ…でも、大丈夫だから。ちゃんと男と別れたし。」 零 「そっか……変な事聞いてすまない。心配だったんだ。」 愛花 「でも零ちゃんにケッコー感謝してるんだぁ。あんまり男の人に優しくされた事なんてないし、黙ってマフラーをかけてくれて、すごく優しさが伝わってきて、男という存在を完全には嫌いにならなくてすんだんだから。」
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