45人が本棚に入れています
本棚に追加
この日は、週末でもあったのかそれなりに忙しかった。
23時にあがって、直樹と途中で別れて晩飯をコンビニの弁当ですまそうと、ファミリーマートに寄った。
弁当とお茶を手にレジに並ぼうとした瞬間、ある人を見て手に持っていたお茶を落としてしまった。
落としたお茶が転がってその人物の靴に当たり、拾って俺に渡してくれた。
その人は、なんと雪の日の真夜中公園のブランコで泣いていた女だった。
公園で見たように、色白で、可愛い顔をしていて、ドレス風の服を着ていて更に綺麗に見えた。
俺は、お茶を受け取り「俺を覚えてないか?君が公園で泣いてた時、マフラー貸した奴だけど。」と聞いた。
女は、首をかしげて少しの間考えていたが、ようやく思い出したのか、急に笑顔になり、「思い出したぁ~♪あの時のイケメンさんじゃん!あの時はありがとね。あのマフラー暖かかったよ。」
零
「良かったら少し話さないか?ちょっと待ってて。これ買ってくるから。」
俺は、急いで弁当とお茶を買って、店の前に出た。
最初のコメントを投稿しよう!