たじたじです!

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部屋の襖を思いっ切り開き、ウーラは大股で立ち去る。 仲人と紅の両親は、慌ててウーラを引き留めるが…。 余裕綽々だったウーラに、紅は勝ち誇った表情をして最後に告げた。 『残念だけど、貴方は私と結婚するのよ。だって…契約書にサインしたもの。貴方とお見合いしたのはこの私。貴方が作った契約書にサインしたのもこの私。貴方を島から連れ出したシンデレラはこの私。そうでしょ?契約書は絶対。貴方がそう決めた事よね?』 【ウグドラ・クォルタプスと同伴し、島から出た者を妻とする】 そう…俺が…そう決めたんだよ…! 「クォルタプスさん!また会いましょうね!」 紅が笑顔で手を振っていた。 誰のせいでも無い。 俺が今の現状を作った張本人なんだ! 小町…!
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